家計講座

収入を増やす

給料2第1回の「まずは収入を知ろう」から始まったこの講座。税金の控除の話などをお届けしてきました。

出て行くお金をコントロールできるようになったら、家計の見直しも一段落という方が多いでしょう。でも、いくら節約しても家計がうまくまわらないという方もいらっしゃるでしょう。そんな時は、入ってくるお金を増やすことを考える時かもしれません。

世帯収入を増やすには2つの方法しかありません。今の収入をアップするか収入の数を増やすことです。両方から見てみましょう。

1)収入アップを目指す

この不況時代、収入を増やすことは簡単ではありません。
キャリアップを目指して転職という手がありますが、なかなか難しいのが現状のようです。特殊な資格やスキルを活かして転職を考えるのなら、収入アップを目指せそうです。それ以外の場合は、転職はおすすめではありません(収入アップという面では)。

今のお給料をアップさせるというのもひとつの方法。例えば、資格手当がある会社であればその資格を取得するとか、昇進しやすい勉強(TOEICなど)を始めるなど。すぐに収入アップは目指せませんが、収入面だけでなくスキルアップにつながるのでおすすめです。

また、正社員でない場合は正社員を目指すというのも大切です。雇用形態によって平均年収がかなり変わっています。男性の平均年収は、正社員(585万円)、契約社員(373万円)、派遣(310万円)、フリーター(211万円)といったところ。女性の平均年収は、正社員(336万円)、契約社員(205万円)、派遣(200万円)、パート(112万円)となっています。とりあえず、正社員を目指すのが収入アップにつながりそうですね。

2)収入の数を増やす

収入そのものを増やすのは難しい……となれば、収入の数を増やせばいいということになります。最近では、副業が認められる会社も増えてきました。インターネットの技術が発達し、個人でも色々な仕事は報酬を得られる仕組みがでています。趣味を一歩前進させてネット起業というのもいいですね。

もし、専業主婦世帯であれば、主婦が働くというのも収入アップになります。実は、今まで説明してきたものより断然、この「専業主婦が働く」というのが効果的ですよ。働いた分だけ収入がアップするわけですから、とにかく「働く」というアクションをおこせばいいのです。

子どもが小さくて働けないという場合は、働ける時間や自宅で出来ることなどを工夫してもいいでしょう。また、数年後に働くために準備をするというのもいいですね。

この時に気をつけたいのが、社会保険の扶養や税金の控除の話。年収103万円や130万円までで働こうという方がいます。結論からいうと、年収130万円を超えるあたりだけ注意をして、あとは働きたいだけ働くことをおすすめします。

(詳しくは、 「103万・130万円の壁って何? ~配偶者控除など~」  の記事をご覧ください)

収入を増やすといっても、色々な方法があります。それぞれにフィットした方法で収入アップを目指したいものですね。

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